今回高梨沙羅選手が1回目素晴らしいジャンプでトップに立ちましたが、スーツ規定違反で失格になってしまいました。
そして、高梨沙羅選手のスーツ規定違反がとても話題になっています。
ということでスキージャンプのスーツ規定違反とはどういったものなのか調べてみましたので紹介したいと思います。
スキージャンプのスーツ規定違反とは
まずスキージャンプのスーツ規定について見ていきたいと思います。
スキージャンプスーツには細かな規定があります。
2020年10月5日付の測定方法ガイドラインのスーツの測定に関しては
・前股下の長さ
・股下
・クロッチのシームクロス部分
・スーツ内側腰骨真上にジッパーからジッパーまで腰回り水平に非伸縮性ベルト…
といった箇所に規定があって
例えば股下で言うと
股下:地面から股下まで垂直に測定する。選手はジャンプ台でジャンプ前と同じように(ブーツに装着された)ジャンプスーツおよびブーツを着用しなければならない。測定時は足を40cm離し、脚は完全に伸ばさなければならない。測定した股下サイズは選手のボディーで測定した股下サイズと一致しければならない。股下の長さと適合のコントロールは同時に実施されなければならない。
といった規定があります。
かなり細かな規定があって他にも選手自身の測定やアンダーウェア、プロテクターなど他にもいろいろな規定があります。
さらに2020/2021シーズンFISのルールが改定があり、ジャンプスーツの変更に関しては
女子ジャンプスーツのシーム変更
・下半身側面シームは男子と同様となる。
ジャンプスーツの股シームの制限(股十字シーム)
・股十字シームは前後の中心になければならない。許容範囲は前後2cm、合計4cm以内。
となっています。
やはりスキージャンプはかなりルール改定が多いイメージがありますね。
ここで一つスーツの規定違反で失格になった例を見てみたいと思います。
過去のスーツ規定違反での失格例
日本女子のスキージャンプと言えば高梨沙羅選手が有名ですが、高梨沙羅選手もスーツ規定違反で2度ほど失格しています。
2018年12月のW杯第2戦にも股下8ミリ短いで規定違反で失格しています。
この時は飛躍前のスーツのチェックで股下の長さが規定よりわずか8ミリ短かったということなんです。
実はこの時失格になった時、個人第2戦目で第1戦と同じスーツを着ていたんですがこの第1戦と第2戦目の間に何かあったんでしょうかね?
2021年2月では高梨沙羅選手のスーツ規定違反となった理由は太もも部分が規定よりわずかに大きいと判定されたということなんです。
ちょっと痩せたりすると規定を超えたりする可能性があるということなのだと思います。
その他にもスーツ規定違反は過去にも結構ある
2021年2月の高梨沙羅選手はノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人第5戦でスーツ規定違反で失格になったわけですけど、予選で伊藤有希さんがスーツ規定違反で失格になっています。
あと上でも紹介した通り、高梨沙羅選手は2018年12月にもスーツ規定違反で失格になっています。
2020年2月16日ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子では佐藤幸椰がジャンプスーツの規定違反で失格
他にも日本男子のトップレベルでw杯でも勝利している小林潤志郎選手も2018年8月にスーツ規定違反で失格
と他にもスーツ規定違反で失格となる選手は結構います。
なぜスキージャンプのスーツ規定違反が起こるのか
スキージャンプではいかに遠くに飛べるかを競う競技ですね。
遠くに飛ぶために必要な一つとして板と体に受ける空気抵抗を浮力に変換していく。ことが大事です。
スキー板をV字に開いて空気抵抗を大きくしたりするのも空気抵抗を大きくするためですね。
当然、体に密着しているスーツよりもブカブカで大きい方が空気抵抗が大きく遠くに飛べる可能性があるということで、そういったことにならないようにスーツにも細かく規定があるということなんです。
これジャンプスーツ(女子)の物なのですが、
引用:スキージャンプスーツ開発
体にピタッとしているよりも例えば股の部分とかがダブついていたりするとそれだけ抵抗で遠くに飛べる可能性があるということですね。
イメージとしてはムササビとかモモンガですね。
スーツ規定違反で失格の理由がわからない?
ただ、2018年12月に高梨沙羅選手がスーツ規定違反で失格になった時も第1戦と第2戦同じスーツを着ていましたし、
2018年8月の小林潤志郎選手もスーツ規定違反による失格について「具体的な原因はよく分からない。この前まで(着用して試合に)出ていたスーツなので。」
と語っているように1回目は大丈夫でも2回目が失格というパターンもあるようで選手本人もよくわからないということもあるようです。
選手たちはおそらくルール違反をするつもりは全くないでしょうけど、ちょっとした体重の変化だったりというところも関係しているのかもしれませんね。
2021年2月の今回の高梨沙羅選手は飛躍後にスーツの規定違反で失格ということで、過去も失格の事例を考えるとスーツの規定違反になるのかどうかはスーツの測定のタイミングなどもかなり関係してきそうですね。
まとめ
今回高梨沙羅選手がスキージャンプのスーツ規定違反ということで話題になっていますが、このスーツ規定違反に関してはかなりよくあることのようで過去にも日本のスキージャンプのトップ選手も結構失格になっています。
ただ、この規定に関して過去には選手の声として原因がわからないというのもありますし、やはり人の体ですから細くなったり太くなったりするのでかなり注意しておかなければならないポイントということだということですね。
2022年には北京オリンピックもありますし、この本番ではスーツ規定違反には注意して日本人が金メダルを取るところを見たいですね。
ということでスキージャンプのスーツ規定違反とは|過去にも失格は結構あるについてでした。